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第14問 日本語の表現の問題

次の文章を読んで、第2パラグラフの文の訳にもっとも適していると思われるものを、下の4つの中からひとつ選んでください。(参考 braise = 肉や魚、野菜を油で軽く炒めたあと、だし汁やワインを少量加えて蒸し煮にする)

  The weather has remained warm, but it's beginning to turn. Days are shorter, the sunlight comes in at a low angle, and the Packers crushed the Panthers on Monday night. Fall is just around the corner.
  And I'm in the mood to braise something.
(引用元ページへ)

a. そしてぼくは蒸し煮料理がしたい気分である。
b. そしてぼくはというと、蒸し煮料理がしたい気分なのだ。
c. こうなると、蒸し煮料理がしたくなる。
d. 蒸し煮料理の季節到来だ。


解答・解説

正解はcの「こうなると、蒸し煮料理がしたくなる。」です。

「ここのところ暖かな日が続いていたが、いよいよ季節の変わり目だ。日は短くなってきたし、太陽も低くなってきた。月曜夜のフットボールではパッカーズがパンサーズに圧勝した。秋はもうすぐそこまで来ている」ときて、次のパラグラフ、"And I'm in the mood to braise something." をどう訳すか。

第1パラグラフからの流れを大切にし、"in the mood of 〜"、"in the mood to〜" が「〜したい気分である」という意味であることから考えて、a.は間違っていないものの、単なる直訳で、ちょっと物足りない感じ、b. はa. よりも第1パラグラフと第2パラグラフのつながりを配慮した訳と言えるでしょうか。ただ、「ぼくが蒸し煮料理がしたい気分」が、第1パラグラフで挙げられたほかの現象とともに、「秋が来たことを示す現象」のひとつとして客観的に挙げられているだけであるため、著者の狙いである「だから蒸し煮料理の季節が来た」という気持ちがいまひとつ表現できていません。その点でc. が合格なのです。

さて、「蒸し煮料理の季節」という核心を突いているのがd. ではありますが、ここまで来てしまうと、著者の意図に近いとは言えるものの、もはや別の英文で表せるほど原文からかけ離れたものになってしまいます。そこで正解はc.ということになるわけです。

このように、文と文、パラグラフとパラグラフ、章と章、といった文脈上の関係を意識し、表現に反映する必要があることを覚えておきましょう。不自然な表現は避けなければなりませんが、原文から大きく離れてしまうことも同じように避けなければなりません。「原文を尊重した自然な表現」をいつも求めましょう。

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