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第37問 劇的(歴史的)現在

次の文章を読んで、She hurriedly checks ...で始まる第3文が現在形になっている理由を、下の4つの中からひとつ選んでください。(loaded with = 〜でいっぱいである company = 来客 herring = ニシン romaine lettuce = ロメイン・レタス、タチチシャ cut up= 切り刻む)

Late that afternoon, Mary came home from the grocery store loaded with vegetables and fruits. The company of the night should be on the way over. She hurriedly checks the marinated herring in the refrigerator, washes some romaine lettuce and cuts up some strawberries, pineapple and apple for fruit punch.

a. 第3文の内容が「習慣的行為」だから
b. 臨場感や切迫感を出すため
c. 第3文の内容を強調するため
d. 著者が時制を間違えた 


解答・解説

正解は b. の「臨場感や切迫感を出すため」です。「劇的現在」「歴史的現在」と呼ばれる表現法で、日本語でもよく使われます。

全体を訳してみると、こんな感じになります。

その日の夕方、メアリーは食料品店で野菜や果物をわんさと買って帰ってきた。今晩の客はもうこちらへ向かっているはずだ。冷蔵庫に入れておいたニシンのマリネを大急ぎで味見し、ローメイン・レタスを洗い、フルーツポンチに使うイチゴとパイナップルとリンゴを小さく切る。

客を迎える側のせわしない様子が伝わってきませんか。さて、これを全部過去にしてみましょう。比べてみてください。

その日の夕方、メアリーは食料品店で野菜や果物をわんさと買って帰ってきた。今晩の客はもうこちらへ向かっているはずだった。冷蔵庫に入れておいたニシンのマリネを大急ぎで味見し、ローメイン・レタスを洗い、フルーツポンチに使うイチゴとパイナップルとリンゴを小さく切った。

この表現法は、たとえば原文が全部過去で書かれている小説の一部にも応用できます。動きの速い場面、鮮明な情景描写が求められる場合などに臨場感を高める効果があるのです。ただ、その段落の最初の文は過去形のまま訳して、まずはその場面が過去であることを「宣言」しておかないと、時制があやふやになって読者の混乱を招く恐れがあります。そうした訳文の例を挙げてみましょう。

チャーリーはすばやく客間にすべり込み、そっとドアを閉めた。2つある窓はどちらもカギがかけられ、灯りも消えている。ついさっきまで叔父夫婦が客と話し込んでいたせいか、タバコのにおいが残っている。

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