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第134問 英語の語彙に関する問題

次の文はカナダのヤングアダルト作家ヴァレリー・シェラード(Valerie Sherrard、引用元ページへ)の小説 Hiding in Plain Sight の一節です。これを読んで、第2文の cotton much to の cotton to の訳にもっともふさわしいものを下の選択肢の中からひとつ選んでください。

"You've been awful good to me and I thank you. Why, a person hears this and that about young folks these days, but I never did cotton much to that kind of talk. People don't change, really..."

a. 綿織物を織る
b. 〜に木綿を使う
c. 〜に賛成である
d. 〜と仲良くやっていく

 


解答・解説

 

第134回 解答・解説

正解は c. の「〜に賛成である」です。

cotton to の形で「〜に賛成である、親しくなる、好きになる」、cotton on の形で「〜が好きになる、〜を理解する、〜に気づく」といった意味を持ちます。cotton は日本人の間では「木綿、コットン」という意味が非常によく知られていますから、意外な意味があったという印象を持たれたのではないでしょうか。しかも cotton にこのような動詞があることも初耳だった方は多いと思います。

語源辞典で調べてみると、動詞として使う場合の cotton には、そもそも「昼寝をする」とか「表面がなめらかになる」とかいう意味がありましたが、時代とともに「成功する、繁栄する」といった意味に変わっていき、さらに「仲良くやっていく」という意味になっていったそうです。どういう経緯で変わっていったかはよく分からないらしいのですが、動詞としての cotton のおおもとには「なめらかな布を敷いて、その上で昼寝をする」というイメージがあるようです。清潔なコットンのシーツでの昼寝なんて、悪くないイメージですよね。

このように、日本語でも日常的に使っている英単語に意外な意味があったというケースは特に話し言葉や俗語ではけっこうあるものです(たとえば wind に「おなら」という意味があったり、moon が「〜に夢中になってボーッと過ごす」という意味の動詞で使われたり。もっとも、この2つの例は、新しい意味と元の意味とのつながりが何となく分かりますが)。こういう単語に出くわして辞書で調べ、「へえーっ」と驚くのも読書や翻訳の思いがけない楽しみと言えましょう。

最後に課題文全体を訳しておきましょう。

君にはここのところお世話になりっぱなしで、ありがたいと思ってるよ。いやね、最近の若い者はああだこうだと、いろんな意見を耳にするが、わしはそういう言い草にはあまり賛成できなくてね。人間ってものは、そんなに変わらないものさ……

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