DHC-オンライン講座
文系の人にもわかる プログラミング入門

はじめに

1990年代のはじめ, インターネットが世の中に知られるようになる以前, 見栄えのするプログラムを作れるようになるには, とてもたくさんのことを覚えなければなりませんでした。 しかし, コンピューターの処理速度は飛躍的に上がり, またソフトウェアに関する研究も進みました。 その結果, 最近発明された「プログラミング言語」を使えば, おもしろいことがとても簡単に実現できるようになりました。 以前ならば, 文系の人が「プログラミング」に手を出すのは敷居がかなり高かったのですが, もうそんな時代ではありません。

そこで, 多くの翻訳者など, もともと「文系」の方々にもおわかりいただけるようなプログラミングの入門講座を計画しました。 自宅や会社でパソコンを使って, ワープロソフトで文書を書いたりインターネットのホームページ(ウェブページ)を見たりしている方ならば, 十分理解していただける内容になっています。 中学校で習う英語と数学, それに国語(日本語)の知識を前提としますが, 英語や数学など細かいことは忘れてしまったという人でも大丈夫です。 必要なことは思い出せるように復習しながら説明していきます。

この講座は次のような方々に受講していただけたらと思っています。

とくに, コンピューター関連の翻訳をしている方, これからしてみようと考えている方には最適の講座です。 コンピューターはソフトウェアがあって, はじめて動きます。 コンピューター関連の翻訳をする方ならば, ソフトウェアがどのように動いているのかを知っておくと便利です。 ピンと来る場面が増えますし, はっきりとはわからなくても, 「何となくこんな感じになっているのかな」と想像力が働くようになるのです(いきなりプログラミングでは敷居が高いと思われる方は, 姉妹講座の『文系の人にもわかる HTML入門』をまず受講なさることをおすすめします)。

もちろん, 翻訳とは関係なく, プログラミングを学びたい方でも大丈夫です。 この講座では, 文系の人にもなじみの深いトピックを使って, 一歩一歩プログラミングを学んでいきます。 難しい概念を真正面から「定義」するのではなく, できるだけ直感的に, 感覚的に理解できるように進めていきます。 具体例を示して, なぜそのような概念が必要なのか, 役に立つのかを説明します。

じつは, プログラミングに数学の知識はそれほど必要ではありません。 むしろ, 物事を順序立てて処理していくのが得意かどうかが重要です。 長年「翻訳ソフト」の開発をしている私たちの周囲には, 仕事柄「以前は言語学をやっていた」というような人が何人かいます。 もちろんプログラムをほとんど作らない人もいますが, 多くの人は結構楽しんでプログラムを作っています。 そして, 中にはプログラミングの方が専門になってしまった人もいます。 これまでの経験や知識とプログラミングが上手になるかどうかはあまり関係がないのです。

この講座が, あなたのプログラミング才能を開花させるきっかけとなるかもしれません。 私たちと一緒に, 新しい世界の扉を開いてみましょう。

2010年1月

武舎広幸

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